保健師のお役立ち情報

一度で多くを学べる『学会』知らなきゃ損!?

note
秋は各専門分野の学会、学術集会開催が多い季節です。
特に海外からの参加者比率が高いケースですと、日本の過ごしやすい季節で設定されることが多いため、秋の時期での学会設定が増える傾向にあります。
秋は、健康診断対応でお忙しい方も多いとは思いますが、暑さも和らぎ、学びに集中できる時期でもあります。

昨年2020年からは新型コロナウイルスの影響から、学会については開催方法や開催期間にも
これまでとは異なった動きがあり参加者にはメリットも多くあります。

私たちが捉えているメリットは・・・

~2021年学会参加のメリット~
・全国どこからでも参加可能(ほぼ全ての学会がオンラインになっています。)

・時間を選んで視聴可能(学会により、オンライン視聴期間が延長されております。※期間や時間帯は学会により変わります)
+更に、日本産業看護学会は、期間中は24時間いつでも視聴可能です。

私たちが日々活動する中で

良く産業保健看護職の皆さまから
Q:どのように情報収集したら良いかわからない

また、産業保健看護職経験の浅い皆さまからは
Q:何の資格を取れば良いか
Q:どのように学べば良いか

とご相談を受ける機会も多くあります。

そのような皆さまに、私たちは
A:年に1回の学会(学術集会)への参加をお勧めしております。

参加されたことのない方には『未知』の学会や学術集会・・・本日はそもそも学会って?という疑問にお答えします。

学会とは?

各専門分野の研究者や業界の第一人者、専門職の皆さまが集まり知識や情報、
研究成果の報告・共有・意見交換をされる場所です。
専門分野、業界全体を発展させることを目的とし運営されています。

学術集会とは?

上記学会の目的を果たすための場所として主に年に1回開催されるものです。

学術集会の構成
複数の種類の講演や発表で構成されています。
会期は2日間~4日間程度のことが多いです。

・シンポジウム(あるテーマについて何名かの登壇者が現状や課題について意見交換をされます。
        参加者からの質疑応答を設けるケースもあります。)
・基調講演  (全体のテーマに関わる基本的な考え方、指針となる内容を専門分野の第一人者より直接聞ける貴重な機会です。)
・特別講演  
・教育講演  

・一般演題  (研究者、専門職の皆さまが日々の研究、取り組みの発表をする場です。
        発表時間は15分程度ですが、大変多くの発表があり、現状や課題を具体的な数値を用いて発表されます。)

・ポスターセッション(一般演題と似ているものの、研究者、専門職の皆さまの研究内容を記載したポスターが特定の場所、時間に集められて設置されます。
           設置されている時間帯であれば好きな時間に見ることができ、また数グループにわけて発表者によるセッションを聞くこともできます。
           数値の捉え方、表現の仕方、分析の仕方で大変参考になります。)
・ワークショップ  (参加型の研修です。自身も参加することで学びを深めたり、他参加者と交流することが可能です。)

また学会によっては、市民公開講座の開催や、ワークショップ以外にも参加者交流の場を設けている場合もあります。

配付資料
抄録集という名前の冊子が事前に学会事務局より届きます。
シンポジウム、講演、演題について、各1~2ページで研究や発表の背景や
目的、結果や考察、今後についての考えが簡潔明瞭にまとめられたものです。
1冊150~200ページ程度となるため、大変読み応えのある内容です。

参加方法
学会にもよりますが、各学術集会のHPから参加応募します。
会員の方だけでなく、非会員の方も参加できるものもあります。
応募期限が設定されている場合もありますのでご注意ください。
*全国から参加者が集まります。

開催方法・場所
毎年場所を変え開催されておりますが、昨今の新型コロナウイルスの状況からオンライン開催が主となりつつあります。

いかがでしょうか。
敷居が高そうな学会、学術集会は、一度参加してみると
こんなに『簡単に・一日でまとめて・多くを学べるものなのか!』と感動に近い気持ちを持つものです。

以前は交通機関と宿泊先を予約し、開催場所に足を運び、仕事やプライベートを調整して・・・と参加のハードルがいくつかありましたが
2021年はオンライン開催が多く、この悩みが消えたのではないでしょうか。
ぜひこの機会に学会に参加してみませんか?

プライマリー・アシストでは産業保健看護職の皆さま向けに、学会参加キャンペーンを行っております。
詳細は都度、ご案内してまいります。

ぜひ学びを深め、実りある毎日をお過ごしください。