現在多くの医療職のかたが産業保健に従事されていますが、そもそも「産業保健」とはどのような分野なのかということをご紹介します。
産業医療の現場は、企業で働く従業員の労働環境や健康状態を把握し改善や増進をしていく産業医学に基づいています。
また職業病などを発症する可能性のある作業条件なども把握・改善の対象となります。
産業保健は、これらの産業医学に加えて従業員が心身ともにイキイキと働き、その結果として生産性を向上させることを目的としています。
昨今は健診での有所見者率が高まっていたり、過労死などにつながるような疾患リスクも高まっています。
また、精神疾患を抱える従業員も増加しています。これらの従業員の健康不安は会社経営にとっても大きな課題であり
労災や過労死などの問題は場合によっては経営状態に直接的な影響をもたらすことも考えられます。
そこで、従業員の健康リスクを未然に防ぎ健康を増進していくことで経営リスクを無くし
さらには経営への好影響をもたらすことを目的とする産業保健の重要性の認知が「健康経営」という言葉とともに高まっています。
これにともない、産業保健に携わる医療職のかたの活躍の場も広がっています。